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第47期第5回月例会報告「公認会計士から、起業そして上場への道のり」

  • 執筆者の写真: 清風会 公認会計士
    清風会 公認会計士
  • 2019年2月23日
  • 読了時間: 3分


【講師】荒井邦彦氏(株式会社ストライク 代表取締役社長)

第47期第5回目の月例会では、M&Aアドバイザリー会社の株式会社ストライク(東証一部上場)の荒井邦彦社長にご登壇いただきました。

CFOや社外役員として上場に関与する公認会計士は増えてきていると感じますが、自らで起業して上場を果たした公認会計士となると、多くはないのではないでしょうか。そこで、荒井社長に、会計士から起業し、上場にいたるまでの道のりについてお話しいただきました。

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公認会計士を志す以前から、起業を考えていた。しかし、すぐに起業ではなく、一定の経験を積んでからと考え、就職と会計士を比較して、会計士を志すことにした。したがって、会計士が起業したというよりも、起業しようと考えていた者が会計士になったという方が正しい。

実は、小学校の卒業文集に、将来の夢として、「社長になる」と書いていた。当時は、起業ということまでは考えておらず、大企業で出世していくイメージではあったが。

M&Aのネットマッチングを始めたのは、会計士で営業経験がなかったことも大きな理由である。


また、創業当時、監査法人の先輩と共同でオフィスを構えていた時期があった。当時はITバブルで、アメリカでたくさんのITサービスが誕生していた。先輩が、ネットサーフィンをしている中、アメリカのM&Aのネットマッチングサービスを見つけ、勧められたのもきっかけである。

ネットマッチングの面白いところは、人が仲介すると勧めないような異業種のM&Aが起こるところ。ネットは人間の知恵の制御を取り払う力があると感じている。

なぜ、M&Aなのか、監査法人時代、年に1回は企業買収を行っている会社を担当し、会社を丸ごと買うというスケールの大きさに魅了されたこと。

当初、IPOは考えていなかった。

コンサルティング業界では資金需要が高くなく、また規模が大きいから良いというものではない。

しかしながら、同業でのIPOが増え、やるかどうか迷うようになり、周囲に相談したところ、「会計士はつまんねーこと言うな。ごちゃごちゃ考えているなら、IPOすればいいじゃん!!」「してみれば!何か事情があれば、上場廃止という道だって珍しくなくなってきているんだし!」という、素敵な後押しもあり挑戦することに。

IPOを志すにあたって、まずは一番信頼できる人間として、監査法人の後輩にCFOをお願いした。

既に独立し、事務所運営も軌道に乗っていたにもかかわらず、「事務所をたたんで、今の稼ぎよりも低くなるが、3日で決断して一緒にやって欲しい」と無茶な要求をしたが、やると言ってくれた。このCFOがいてくれたから、上場できて、今があると考えている。


2016年のマザーズ上場日の社内でのお祝いは、会議室で行った。上場がゴールではなく、この次の東証一部への市場変更が頭にあったので、お祝いとしては簡素に行った。

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これ以外にも、ストックオプションにまつわるお話や、ロックアップ期間後の売り出しの話など、ここまで色々なことを伺ってよいのかしら…というお話をざっくばらんに伺うことができました。

清風会の記録によりますと、荒井社長には、第39期第2回の月例会においても、「中小・中堅企業のM&Aの実務」のテーマにてご講演をいただいておりました。第2回目のご登壇、感謝しております。

懇親会も大変盛り上がり、参加者は、荒井社長に今後も様々な場面でご教示いただきたいと、お人柄にも魅了された月例会となりました。


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