公認会計士 柳澤義一先生 「中小会社と新会計基準について、最新動向」 平成15年11月27日、元代表世話人で日本公認会計士協会理事であられる柳沢義一先生を講師にお迎えし、「中小会社と新会計基準について、最新動向」というテーマでお話いただきました。 中小企業の会計基準については現在トピックスであり、中小企業庁、日本税理士会連合会の3者がそれぞれ独自に策定しており、現状では統一された形のものはまだ出来ていないとのことでした。 今回のお話では、 (1) 3者のこれまでの動向、及び今後の動き (2) シングルスタンダードアプローチ理論について (3) 中小会社の計算書類の適正担保の制度について (4) 商法改正の動向 についてお話いただきました。 この中で、(3)中小会社の計算書類の適正担保の制度についてのお話の中で、日税連と三井住友銀行との連携など、これまで以上に税理士が中小会社の計算書類の適正性担保に関与することが予想され、公認会計士の専門領域である監査業務との関係については非常に興味深いお話をお聞きすることが出来ました。 いずれにしても、中小会社の会計基準を確立するまでには、商法改正を含めて、もう少し議論する必要があるということを強く感じるとともに、公認会計士業界としてどのように中小会社と関わっていくかについては、今後の課題であると思いました。
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